DVD 第4巻(2007年10-11月)

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1.シンディ・シーハン 悲嘆の母から反戦リーダーへ/ 2.帰還兵が語るイラク市民への攻撃/ 3.ナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」/ 4.ヒップホップと政治 マイケル・エリック・ダイソン

☆第4巻付属の小冊子は、「ショック・ドクトリン」についてのナオミ・クラインのインタビュー字幕を対訳形式にしたものです

 

1.シンディ・シーハン 悲嘆の母から反戦リーダーへ/ 2.帰還兵が語るイラク市民への攻撃/ 3.ナオミ・クラインの「ショック・ドクトリン」/ 4.ヒップホップと政治 マイケル・エリック・ダイソン

☆第4巻付属の小冊子は、「ショック・ドクトリン」についてのナオミ・クラインのインタビュー字幕を対訳形式にしたものです

   
 

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  シンディ・シーハンは2004年4月4日に、当時24歳だった長男のケーシー・シーハンをバグダッド郊外サドルシティで亡くしました。ケーシーは軍用車のメカニックとして駐留していました。息子を失ったあと、シーハンは戦争の正当性に、アメリカの親たちが若い子供たちを奪われることの正当性に、疑問を投げかけ、米政府の責任者との面会を求め続けました。彼女が一躍マスコミの注目を浴びるようになったのは、キャンプ・ケーシーと名づけられたテキサスでの座り込み行動からです。テキサス州クロフォードの郊外にブッシュ大統領が所有する農場の外で、大統領との直接面会を求めて1ヶ月間の座り込みを行ったのです。大統領はイラクからの全面即撤退を主張するシーハンとの面会を拒否しましたが、このキャンプは全米、そして全世界から注目され、集まってきた賛同者とマスコミで日々膨れ上がり、シーハンを世界的な反戦リーダーに押し上げました。(2007年5月30日 放送)

シンディ・シーハン(Cindy Sheehan) 「ゴールド・スター・ファミリーズ・フォー・ピース」の共同設立者


 イラク戦争の最前線で戦っているアメリカ兵たちは、この戦争をどう思っているのでしょうか?雑誌『ネイション』が2007年7月30日号の特集で、ほぼ雑誌全体を使って兵士50名の証言を掲載し、話題を呼びました。DN!ではそのうち数名に直接インタビューしました。兵士たちの生の声をお届けします。(2007年7月12日放送)

レイラ・アル=アリアン(Laila Al-Arian)『ネイション』誌の特集「もう一つの戦争-イラク戦争退役軍人が語るイラク市民への攻撃」の共同執筆者。 ジョン・ブルーンズ軍曹(Sgt. John Bruhns) ガレット・レッペンハーゲン特技兵 (Spc. Garett Reppenhagen)ティモシー・ジョン・ウェストファル二等軍曹(Staff Sgt. Timothy John Westphal)


 1973年のピノチェト将軍によるチリのクーデター、天安門事件、ソ連崩壊、米国同時多発テロ事件、イラク戦争、アジアの津波被害、ハリケーン・カトリーナ。これらの事件に一すじの糸を通し、従来にない視点から過去35年の歴史を語りなおすのが、カナダ人ジャーナリストのナオミ・クラインの話題の新著 The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism(『ショック・ドクトリン:惨事活用型資本主義の勃興』)です。ケインズ主義に反対して徹底した自由市場主義を主張したシカゴ学派の経済学者ミルトン・フリードマンは、「真の変革は、危機状況によってのみ可能となる」と述べました。この主張をクラインは「ショック・ドクトリン」と呼び、現代の最も危険な思想とみなします。近年の悪名高い人権侵害は、とかく反民主主義的な体制によるサディスト的な残虐行為と見られがちですが、実は民衆を震え上がらせて抵抗力を奪うために綿密に計画されたものであり、急進的な市場主義改革を強行するために利用されてきたのだ、とクラインは主張します。 (2007年9月17日放送)

ナオミ・クライン(Naomi Klein) カナダのジャーナリスト、作家、活動家。2000年に出版した『ブランドなんか、いらない』は、企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとしてベストセラーになった。1999年シアトルのWTO総会への抗議運動に始まり世界社会フォーラムへと発展した反グローバリゼーション運動の動きを追い続け、『貧困と不正を生む資本主義を潰せ』を著した。


 戦争、暴力、公民権運動、ヒップホップ、ハリケーン・カトリーナから人種差別政策まで、マイケル・エリック・ダイソン教授は一手に引き受けます。この14年間に14冊の著作を出し、いずれもベストセラー。黒人向け月刊誌の米『エボニー』誌は、「最も影響力のあるアフリカ系アメリカ人100人」に彼を選出しています。番組前半では、ラジオトークショー・ホストのドン・アイムスの差別発言事件、ジーナ高校の黒人生徒訴追事件、ハリケーン・カトリーナ後の人災などについてコメント。後半ではヒップホップという芸術様式の政治性、そのレトリックがいかに鋭く社会状況を反映しているかを語ります。(2007年7月18日放送)

マイケル・エリック・ダイソン (Michael Eric Dyson) ジョージタウン大学教授。神学、英語学、アフリカン・アメリカン研究を教えている。著書は『カトリーナが洗い流せなかった貧困のアメリカ 格差社会で起きた最悪の災害』、Know What I Mean? Reflections on Hip Hop( 『ね、わかるでしょ?:ヒップホップ論』)など。


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