アルゼンチンの労働者自主管理工場から
2009/5/15(Fri)
Video No.:
3
13分
アヴィ・ルイスとナオミ・クラインがアルゼンチンの工場自主管理運動を取材して、2004年に制作した記録映画『ザ・テイク』(工場奪取)をお届けします。
アルゼンチンでは200カ所を超える工場が労働者の自主管理によって経営されています。その代表格となったサノン陶器工場は、2001年に閉鎖が宣告された後、それに抗して工場を占拠した労働者たちの手で操業が再開されました。労働者の自主管理による経営は、協同組合として十分な経済的成功を収めています。
しかし、それに対する右派の攻撃も激しく、労働者たちは常に警戒を怠らず、自衛のための訓練をつんでいます。といっても、自衛のための武器は石ころです。こんな労働者たちが、政府の弾圧にも屈せず何年も自主経営を続けてこられたのは、彼らの運動に対する地域ぐるみの支援があるからでした。
『ザ・テイク』の抜粋を見た後は、この記録映画の制作にあたってルイスとクラインが大きな影響を受けたというアルゼンチンのジャーナリスト、セルヒオ・チアンガグリーニの話を聞きます。(中野)
セルヒオ・チアンカグリーニ(Sergio Ciancaglini) 「親方なし, アルゼンチンの労働者自主管理工場から」の共著者。
Credits:
字幕翻訳:斉木裕明
校正・全体監修:中野真紀子・高田絵里