米印の核協力は印パ軍拡競争に拍車をかける

2009/7/24(Fri)
Video No.: 
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11分

2009年7月クリントン国務長官がインドを訪問し、米国の兵器と核技術を販売するための政府間合意を交わしました。戦闘機120機以上を納入する高額取引に加え、米国製の原子炉の輸出も予定されています。

インドのエネルギー需要を満たし米印両国の雇用を拡大するとうたわれていますが、米印が核協力を強化すれば、パキスタンとインドの軍拡競争を刺激しかねません。
また原子力発電技術の提供は、インドがイランから天然ガスを調達する構想に水をさします。イランからパキスタンを経由してインドに達するパイプラインを敷く構想は、3国すべてを潤す「平和のパイプライン」と呼ばれていますが、イランを孤立させたい米国の牽制によって、インドは脱落しそうな気配です。エネルギー環境調査研究所のアルジュン・マキジャーニと、インドの大手英字新聞「ヒンドゥ」の戦略問題担当の主筆シッダールタ・バラダラジャンに話を聞きます。(中野)
★ DVD 2011年度 第1巻 「巨大市場インド」に収録

*アルジュン・マキジャーニ(Arjun Makhijani,)
エネルギー環境調査研究所の所長で、著書Carbon-Free and Nuclear-Free: A Roadmap for US Energy Policy.で炭素や原子力に頼らないエネルギー源の確保のための道のりを説いた

*シッダールタ・バラダラジャン(Siddharth Varadarajan)
インドの大手英字新聞「ヒンドゥ」の戦略問題担当の主筆

Credits: 

字幕翻訳:堀切麻里絵/校正:永井愛弓
全体監修:中野真紀子・付天斉