1940年代グアテマラで米国人医師が梅毒感染実験

2010/10/5(Tue)
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米国が1940年代のグアテマラで、ペニシリンの治療効果を調べる研究のために、現地人の兵士、囚人、売春婦、精神病患者ら約700人に対して故意に梅毒や淋病を感染させたことが、2010年秋に発覚しました。感染させられた人々が治癒したのか、あるいは少なくとも治療を受けることができたのかさえも、わかっていません。

この発見が公表された直後、オバマ大統領はグアテマラのアルバロ・コロン大統領に謝罪しました。今回のグアテマラの研究文書発見した医学歴史家のスーザン・レバビーに詳しい経緯を聞きます。レバビー教授は米国タスキギーで行われた人体実験にも詳しく、『タスキギー研究の検証:悪名高き梅毒実験とその遺産』の著者です。(中野真紀子)

*スーザン・レバビー(Susan Reverby)マサチューセッツ州 ウェルズリー大学教授で専門は女性・ジェンダー学。グアテマラに関する/研究はJournal of Policy History の2011年1月号に発表されル予定。タスキギーなど他の医療実験に関しても詳しく Examining Tuskegee: The Infamous Syphilis Study and its Legacyなどの著書がある

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字幕翻訳:永井愛弓/全体監修:中野真紀子/ウェブ作成:中森圭二郎