オーストラリアの保守派首相トニー・アボットが与党に引きずり降ろされる タリク・アリ
2015/9/14(Mon)
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先のセグメントの続きで、臨時ニュースとして飛び込んできたオーストラリアの首相交代について、タリク・アリが明快に説明しています。ちょっと前の日本と同じように、めまぐるしく首相が交代するオーストラリアの政治。2年前に就任したトニー・アボット首相は日本の安倍晋三首相と大の仲良しで、経済連携協定(EPA)を結んで自由主義政策を一緒に推進し、軍事的にも中国を脅威とみなして日本との同盟強化を進めています。そのアボット首相が、与党自由党の党首選でマルコム・ターンブル通信相に敗れ、首相の座を明け渡すことになりました。突然の首相交代劇の背景には、アボット首相のすさまじい不人気があったようです。それに比べターンブル新首相は人気も人望もありますが、軍事政策でどれほどの違いがあるかは疑問のようです。(中野真紀子)
*タリク・アリ(Tariq Ali) パキスタン出身の英国の政治評論家、歴史研究家、活動家、映画作家、小説家。『ニューレフトレビュー』の編集者。新著はThe Extreme Centre: A Warning(『中道急進派にご注意』)。
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字幕翻訳:中野真紀子